こんにちは。おみつ夫です。
来る令和4年10月21日から31日まで当店では「木を纏う」をテーマに制作する63mokkoこと神田武蔵さんの個展、「眼鏡と洋服のリノベーション」を開催致します。(25日、26日定休日)
繊細かつストイックさも感じられる木のメガネに加え、新しい試みとしてユーロミリタリー中心にUsedの服やバッグに木で装飾を施していただきました。
使い古されたものに手を加えることでかつての所有者から新しい誰かの元へそこから生まれる別の意味や価値。リノベーションというタイトルと木のタグに込められた作者の思いを是非ご高覧ください。
神田武蔵さんの63mokkoは下記のリンクをチェックください 。
とある個展にうかがった際に一際目をひくメガネがありました。
レイヴァンのリムにテンプルが木で作られていてぱっと見で「うわーかっこいいっ」って思わず口にしてしまいました。さらに古びたプリントがかっこいい雰囲気抜群のメガネがあって聞けば、スケボーデッキから作成したとのこと。
その他にも素敵な作品が多すぎて一気に心をもっていかれました。
神田さんのデザインを見たときに素直にまずかっこいいとか良いな〜って感情が湧きます。
その後、このパーツがこうだからとか、ここがこうなっているからだなど、、、自分の中で理由が明確になってくる。
それは子供の頃に夢中になったおもちゃを手にした時を彷彿させる高揚感。
素直にハッピーな気持ちになれるもの。
そんな神田さんに本展では新しい試みとして当店で仕入れたusedの洋服やバッグに木で装飾をして頂きました。
まずはスケボーデッキをボタンにした作品からご紹介。
ラルフローレンとトミーヒルフィガーのUsedシャツを使っていただきました。
ボタンは３つ穴仕様のものが多く使われています。このディテールはボタンを糸でつける際に、その見える糸がすでにデザインになる。
シンプルだけどとてもセンスの良いデザインです。
ラルフローレンの古着シャツ×スケボーデッキのボタン メンズXL相当 のサイズ (税込¥13,500)
トミーヒルフィガーの古着シャツ×スケボーデッキのボタン メンズXL相当 のサイズ (税込¥12,500)
僕の個人的な意見ですが、スケボーデッキのストリートなグラフティーワーク、ポップな色使いは僕にとってはどこかバスキアの作品を始めとする80年代のアメリカのポップアートムーブメントの作品を連想します。
この二つのシャツはアメリカを代表するブランドであり、そこにこのボタンがくるのが非常に面白い。
ラルフのUsedシャツはネイビーのものを黒で染め替えています。光が当たるとうっすら青みを感じるこの表地の色が絶妙でボタンと良く合います。
トミーヒルフィガーのUsedシャツはライトオンスデニムでよりカジュアル性を感じるもの。
襟に隠れて見えませんが、台襟と身頃の左右付け根に穴が空いていて片面は別布を当ててリペアしてあります。もう片面は穴の雰囲気が素敵なのであえてそのままにしてあります。
両作品とも単品で着こなしてもかっこいいのは勿論、インナーでも良い。
インナーからさりげなく見えるこのボタンがセンス良すぎです。
作品には全て木によるタグが縫い付けられています。
主に本来ついているタグの上からあえて被せるようにしてつけてあります。
「その服のアイデンティティーを一度壊したい。自分だけの価値を作りたい」 -神田 武蔵-
神田さんが作品を生み出す上で思いの一つ。
生活の中で、「あるものを使おう」という思いが一貫してあり、それに手を加えることで、より使いやすくなったり新しい意味が生まれたり、、、、それが面白くてかっこいいと思うから。
眼鏡や洋服が元の姿からがらっと変わって、自分だけのものになって、ずっと使い続けて、、、とてもエキサイティングに感じます。-神田 武蔵-
この言葉に裏付けされた珠玉の作品を是非ご覧くださいませ。
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